はじめまして。弥生の「確定申告応援隊」後方支援のマユミです。
いよいよ2月16日から確定申告の受付が開始されました。さっそく申告に行かれた方もいらっしゃるかと思います。面倒なことは早く済ませてしまいたい……とはいえ、はじめて帳簿をつけるとなると、悩みがいっぱいでてきてなかなか進まないものですよね。

「とりあえず領収書はもらったけど、これって経費にしていいの?」「自宅で仕事をしているけど家賃や電気代は経費にできるのかな?」「できるとしたらどうやって処理したらいいの?」など、いろいろあると思いますが、基本的には事業に関連していることが証明できれば必要経費と認められるようです。

バレンタインのチョコレートは経費にできるの?
仕事の関係者に配るバレンタインのチョコレート代も費用にできますよ。ただ、本命チョコは、経費にできませんのでご注意ください。
バレンタイン


勉強の為に、他の事業者を研究した費用は経費にできるの?
飲食店など、他の店舗のメニューや商品を研究するため、お店を訪れて食事をすることがあるのではないでしょうか?そういった費用も、仕事に関係するのであれば、経費にできます。ただし、最低でもレポートなどを残して仕事に関係があることを証明した方が良いかもしれませんね。


仕事用にスーツを買った。これって経費にできるの?
仕事でしか使わないスーツは、経費にしたいですよね。
芸能人などTVで活躍する方などは、TV用の衣装を経費にできるようですが、一般の方の場合は、仕事以外でも着用する可能性があるので、難しいようです。作業服やユニフォーム、作業靴などは経費なりますよ。


取引先と一緒に飲んだコーヒー代や食事代は経費にできるの?
仕事の取引先の方とファミリーレストランで打ち合わせをした際に飲んだコーヒーや食事代も、仕事に関係するものであれば経費にできます。

なお、友達との食事代は経費にはできませんが、友達を介して仕事の紹介をしてもらうために食事することもあるのではないでしょうか。そういった場合は、仕事に絡むことを証明する根拠(誰と一緒だったか、要件は何かなど)を領収書などの裏にメモするなどしておきましょう。
高田のゆめちゃん


仕事関係の方の結婚式に参加したけど、ご祝儀は費用にできるの?
仕事関係の方の結婚式で支出したご祝儀は、費用にできます。ぜひ、招待状を残していくら支払ったかメモしておきましょう。ちなみに香典も同じく費用にできますよ。


所得税を払ったけど経費にできるの?
所得税は、経費にはなりません。支払ったときは「事業主貸」勘定で処理しましょう。


自宅で仕事をしている場合の家賃や電気代は経費にできるの?
事業に使っていることが証明できれば、自宅の家賃や電気代、電話代、インターネットの利用料、火災保険や損害保険料、車のガソリン代なども経費にすることができます。ただし「事業に使った分だけ」です。これを「家事按分」といいます。
事業に使用している比率をもとに事業に使用した分だけを計算して経費として計上します。使用比率の求め方は、仕事で使っているスペース(面積)の割合をもとにする方法や、1日のうち仕事で使用している時間の割合をもとにする方法などいろいろあります。どんな方法でもよいですが、根拠は明確にしておく必要があるので、後で税務調査があった場合でも客観的に妥当と判断してもらえる方法を選択しましょう。
アスキービジトク_家事按分


事業で使用した分だけを経費に計上するにはどうしたらいいの?
使用比率が明確になっていれば、1年間に支払った合計金額に事業で使用した分の比率をかけて金額を割り出し、経費として計上します。ただ、家賃、電気代、電話代など、按分するものがたくさんあるとちょっと大変ですよね。会計ソフトをご使用なら、ソフトに付属されている家事按分機能を使用するとカンタンです。

『やよいの青色申告』や『弥生会計』に搭載されている家事按分機能を利用する場合は、領収書等をもとに、一旦すべての支払った金額を計上しておきます。そして、「家事按分」機能で比率を入力すると、事業使用分と個人使用分を計算して個人使用分を経費から除外する仕訳が自動作成できます。結果として、残った事業使用分だけが経費として処理される仕組みになっているのです。按分するものがたくさんあっても比率を入力するだけなのでラクチンですよ。是非ご利用ください。
家事按分

まとめ
事業に関連したものは根拠さえ明確にしておけば経費にできますので、きちんと帳簿付けして賢く確定申告しましょう。